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2020.10.2

ICTで描き出すこれからの学校の姿
甲南女子中学校(兵庫県 女子校)

甲南女子中学校・高等学校
http://www.konan-gs.ed.jp/
神戸市東灘区森北町5-6-1 TEL 078-411-2531

 

新型コロナ対応からにわかに注目を集めている学校のICT化。しかし、紙をデジタルデータに置き換えて、それを送受信するだけでは、本質を生かしたとは言えない。今年から、全校でのタブレット導入に着手した甲南女子では、ICTの利点を生かした新たな学びへの挑戦が始まった。副校長の後田尚宏先生にお話を伺った。

 

名門女子校でICTが始まる

100周年を迎えた甲南女子中学校・高等学校では、今年度から一人一台のタブレットを導入した。現高1以下の全生徒が対象で、2年後には全校生徒が一人一台の学習環境が実現する。期せずして休校要請のタイミングと重なったことで予想以上に新しい挑戦が進んだという。

「不便な状況の中で試行錯誤したことで、新しいアイデアが生まれました。例えば、当初は導入予定に入っていなかった手書き対応の授業支援ツールを導入しました。キー入力での解答が困難な数学科から授業で使いたいという声が上がったのです。その場での振り返りを紙で集めると間があいてしまいますが、このツールを使えば瞬時に共有することができます。」

後田先生は険しい船出となった初年度前半をそう振り返った。ICTツールを教育で活用する利点には、無駄を省く、共有が容易になる、記録として残し検索できる、など多くのものがあるが、実はこれらは本質的な利点ではない。紙でもできることのスピードが上がっただけだからだ。

「ICTを取り入れて、今まではできなかった、どんな学び方ができるようになるのかを考えています。その一つは、個別に最適化した学びです。しかし、個別最適化と言いながら、到達目標の達成期限が全員同じというのでは、これまでの学習とあまり変わりません。それぞれの生徒が自分の目標を持ち、その目標に沿って学びが必要になった時にそれに取り組むという、”学びに向かう”スタイルを身につけて欲しいと考えています。そこで大きな役割を果たすもののひとつとしてICT活用があると考えます。

そのためには、生徒の中にある「これ面白い。もっと調べよう」を大切にしながら、目標を立てる作業をしっかりとやっていく必要があるという。

 

探求での活用方法

実際の授業でICTはどのように使われているのだろうか。同校の「探求」の時間を例に説明してもらった。

「探求では、大きく5つに分けたカテゴリーから、興味のあるテーマを見つけ出して、自分たちで調べて発表をします。まず、生徒は4、5人のグループに分かれて、実際にビジネスパーソンが使っているコミュニケーションツールを使い、関心を持ったキーワードを出し合います。この書き込みは、授業の時間だけでなく、いつでも見ることができるので、次回のミーティング時には、お互いの意見を前提にした議論が始まります。お互いの意見を確認する時間やそれについて考える時間が十分にあるので、従来よりも深い意見の共有や交換ができます。」

ICTがフル活用される「探求」の時間

また、ポートフォリオ作成も学び方を変えるきっかけになる。

「JAPAN e-portfolioの運営は停止されましたが、ポートフォリオ作成そのものは有用な取り組みだと考えています。1日の学びで心に残ったことや振り返ってみたいこと、もっと知りたいことをスモールステップで積み重ねていき、自分はどんな将来を目指しているのか確かめることは、大学入試とは関係なく大切な学びなのです。」

 

「禁止」は教師の都合

一人一台タブレットを導入する際に、必ず議題に上がるのは「授業以外での利用をどうするのか?」という点だ。学校によって様々に対応が異なっていて、今のところ正解はない。同校の方針はどうだろう。

「ICTツールは、コミュニケーションツールとして便利な反面、気をつけないと誤解が生じやすく、遊びにも使うことができます。とはいえ、単純に『授業以外は使用禁止』にするのは、教師側の都合に過ぎないと思っています。デジタルで誤解なく気持ちを伝える表現力や、TPOに合わせてアプリや視聴内容を選ぶ判断力を身につけるのも学校の役割だからです。ふさわしくない使い方を目にしたら教員は注意するだけの話でいずれ自分で考えて判断できるようにならなければ、大人になってから困ることになります。」

このような課題はあるものの、後田先生は、ICTツールによって教育の可能性は大きく広がると期待を寄せる。

「面白いことが色々できそうだと感じています。課題や解答を送受信するだけではもったいない。学校という生徒が集まる場でどういう使い方ができるのかを考えていきたい。例えば、正解・不正解を超えて、それぞれどういう考え方をしたのかをクラス全体で共有したり、どこで考え方が違ったのかを検証したりという使い方ができます。相手の考えを認めて、多様性を受け入れる、その上で自分の意見もきちんと主張する、そしてなぜそう考えたのかの説明を評価するという一連の取り組みが、ICTの活用によってより推進できると思います。」

 

【入試説明会】

第3回 11月8日(日)10:00~11:40
※HPでご確認ください

【個別相談会(小6対象)】

12月5日(土)14:00~16:00 ※要申込

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